HUCK FINN LIVE REPORT

巷では、東のenvy、西のMOGAと言われているらしい。そんな組み合わせプラス地元名古屋のメンツも加わり、こんな強力な夢のライヴが行われた。今世紀最後の最高なライヴと言っても過言ではないでしょう。名古屋ならではの組み合わせ。他所ではちょっと観られない自慢のライヴだったのではないでしょうか。

　1番手OUT OF TOUCH。名古屋HARD COREの大御所、10年目に突入中。言わずと知れた絶叫ボーカル。1曲1曲にメッセージを込めつつも何故か聞きやすい、しかし熱いバンドであることは間違いなし。いつも見ていて思うのは、ライヴ自体には良し悪しのむらが激しいが、今回はまぁまぁ良い方だと思いました。でもいつもリハーサルが一番最高。それがちょっと残念。お客さんも最初からかなり入っていて、いつもと違い暴れるスペースがないせいか、ボーっと立ちつくす状態でやり難そうではあったがいつもどおり熱いライヴだった。

2番手に登場したISOLATION。RESULTのMiyake (Gu), ORDERのBunta (Vo)を中心にFRAGMENTのVoであったKamata、ex ELEMENTAL TWEAKのHaruhiko, 女性VoのTakemaiという今日のライヴでは若手バンドである。先頃発売された7" EPも評判が良いようで曲を解っていてリズムをとる人もチラホラ見える。まだ演奏は荒いが、荒荒しく激しいライヴで十分満足できるライヴだった。

3番手はNICE VIEW。名古屋のファストコアの代表みたいに言われてるけど、それだけじゃなくテクニック、ハードさ共にいつも圧巻させれるけど今日のライヴは特に良かった気がする。絶叫のボーカル、いとも簡単そうに弾いているのが不思議なパワー溢れるサウンド、狂ったドラミング特に今日はすべてがバッチリ絡み合って最高のステージでした。

4番手にMOGA THE \5登場。前回のライヴの客入りも凄かったが今回はそれ以上ですこし多すぎて見づらいくらい。でも、いつも通り激しいステージでお客さんも前の方に押し寄せている感じ。最近はEMOという言葉が流行っているみたいですが、そんな事は関係なしに、こういうライヴで沢山の動員があって特に若い人が多くて、少し嬉しいなと思って観てました。流行や言葉だけでなく、みんなじっくり一言一言をかみしめる様に聞きながら観ているそんな感じでした。

最後にenvy登場。名古屋での人気も絶大で毎回かなりの動員で、それも頷けるステージ。さすがに東のenvyというだけあってemoの代表みたいに言われていますが、それだけじゃなく熱いパンクのパワーみたいなものを感じさせてくれる、そんなバンドだなぁと思います。誰にも邪魔はさせないといった圧倒的な迫力を感じさせ、お客さんもただ、魅了されているだけ。リズムをとるのが精一杯。最後にパワー溢れ過ぎたせいか、メンバーの一人が流血してしまいましたが、大事にはいたらず良かった、良かった。

　今回は218人もの動員があり、お客さんが入りすぎてよく見えなかったという不満の声もあったみたいですが、こういったライヴにお客さんがたくさん来てくれると、とても嬉しい気がしました。バンドにも十分満足させてもらいました。